「中古のFRPボートって、本当に自分で修理できるの?」そんな不安を抱きながらも、思い切って中古ボートを購入。
費用を抑えるために、できることはすべて自分で修理・整備しました。
新品のボートは高くて手が出せない。でも、海に出て釣りがしたい!
そんな思いから始まったマイボート計画。
この記事では、ボート選びの理由、購入時の状態、実際にかかった費用、DIY修理を始めるまでの流れを、リアルな体験をもとにご紹介します。
「中古ボートが気になる」「いつかボートを持ってみたい」と考えている方の参考になれば幸いです。
なぜ中古ボート?新品との価格差と現実
ボート釣りが趣味の我が家。前のボートが大型船が出した引き波の影響で転覆。エンジンが故障。
それからもずっと「自分のボートで釣りをしたい」と考えていました。
ですが、現実はなかなか厳しい。
新艇を購入すれば100万円以上はザラ。加えてエンジン・艤装・運搬費なども含めると、とても手が出せる金額ではありません。
そこで注目したのがやはり今回も「中古ボート」。
ネットで探すと、整備が必要な中古FRPボートが数十万円で出回っているのを発見。
もちろん、すぐに乗れるわけではありませんが、修理前提で考えれば大きなコストカットになります。
「手をかけてもいいから、やっぱり自分のボートが欲しい」
そんな思いから、20年前の中古ボート購入を決断しました。

購入したのは19フィートのFRPボート
今回購入したのは、19フィートのFRPボート。
船外機はSUZUKIの20馬力の4ストローク(4サイクル)エンジン。
ボートとエンジン合わせて約28万円でした。
ただし、状態は以下のとおり:
- 船底に多数のひび割れ(クラック)
- デッキ塗装の劣化(表面が粉をふく状態)
- 電装系はすべて点検・交換が必要
- 艤装品(魚探・ロッドホルダーなど)なし
正直、最初に見たときは「本当にこれ直せるのか?」と思いました。
でも、しっかり手をかければまだまだ現役で使えることを信じて、購入を決意。
ボートをどうやって運んだか?運搬と受け取り

中古ボートの購入で意外と悩むのが「どうやって運ぶか?」という点です。
今回のような19フィート級のボートは、大型トラックでないと積載できません。
そこで我が家では、近所のジャパンレンタカーで2トンロングトラックを借りて、自力でボートショップへ引き取りに行きました。
緩衝材として古い6本を荷台に並べ、ショップではフォークリフトでボートを積載。
船外機を取り付けたままだと全長が長すぎたため、事前に取り外し。それでも船体がトラックの荷台からはみ出すため、先端に赤布を付けて注意を促した。
船体はラッシングベルトでしっかり固定し、自宅まで運搬しました。
安全第一で、ゆっくり走りながらの運転。慣れない大型車にドキドキしながらも、無事に我が家の駐車場にボートを降ろすことができました。


初期費用の内訳と合計金額
項目 | 金額(概算) |
---|---|
ボート本体+船外機 | 約275,000円 |
運搬用トラックレンタル | 約12,000円 |
タイヤ6本(中古) | 借りたもの(無料) |
ショップでの一時預かり費用 | 無料(交渉により) |
合計 | 約287,000円 |
これから修理・塗装・艤装の費用が乗ってきますが、それでも新品の1/5以下の価格でスタートできました。
DIY修理に取りかかる前に準備したこと
「さあ修理だ!」といっても、いきなりFRP補修や塗装ができるわけではありません。
まずは、以下のような準備を整えました。
作業スペース(平らな地面・屋外電源の確保)
自宅では、あらかじめ準備しておいた吊り下げ装置。高さ2.5m、幅2.5mの構造に、250kg対応のチェーンブロックを4台取り付けて、トラックから船体を吊り上げる。吊り下げ用のナイロンスリングは、サイトで購入。船体自体はカタログ上で約320kg。装備品を含めて約400kg。


写真に写っている車輪は、やぐら単体の移動用であり、ボートを吊り上げた状態では移動できない。
- やぐらサイズ(理想は高さ3m・幅3m)
- 移動用キャスターは吊り上げ後には不可
- 設置スペースと予算がある場合の選択肢
なお、予算や設置スペースに余裕がある場合は、高さ3m・幅3mのやぐらを組むことをおすすめする。その方が、吊り上げ作業も余裕をもって安全に行えると思います。
- 必要な工具のリストアップ(インパクトドライバー、ディスクグラインダー、ヘラなど)
- 天候を見て作業計画を立てる
- 補修の知識をYouTubeやブログで収集
住宅街では電動工具の使用時間に制限があるため、作業時間の調整も重要です。
また、ペンキやパテの臭いが強いため、近所への配慮も忘れずに行いました。
まとめ:中古ボートは「時間」と「根気」でお得になる!
中古ボートの購入からここまでの流れを振り返ってみると、一番大切なのは「時間」と「根気」だと感じます。
新品を買えば手間はかかりませんが、中古ボートには「手をかける楽しさ」と「費用の安さ」という魅力があります。
次回の記事では、実際のFRP補修・デッキ塗装・艤装のDIY工程を詳しくご紹介します。
これから中古ボートに挑戦しようと思っている方の参考になれば嬉しいです!
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